健診後の実務ガイド|最初の確認
健診結果が届いたら、受領と対応状況を確認。
未受診・結果未着・案内や相談が必要な人。対応状況を見渡せるようにします。
01
そろっているか
未受診者と、結果がまだ届いていない人を確認。
02
対応が必要か
判定と業務の状況を整理し、専門職への相談につなぐ。
03
追える状態か
案内日、相談日、次の確認予定を記録。
健診結果が返ってきた直後に見ること
健診結果が届いたら、受診予定者と受領状況を照合し、必要な対応につなげます。健診機関から個別に早急な対応を求められている場合は、全員分がそろうのを待たず、指示を確認してください。
まずは、会社として対応が必要になりそうな人を見落とさないように、全体を整理することです。
健診結果は、医療機関や健診機関から一覧表で返ってくることもあれば、個別結果票として返ってくることもあります。結果が一度にそろわず、後日分が追加で届くこともあります。ここで担当者がいきなり一人ひとりの検査値を読み込もうとすると、作業が止まりやすくなります。
最初に見るべきポイントは、次のような項目です。
- 受診予定者のうち、未受診者がいないか
- 結果がまだ返ってきていない人がいないか
- 「要受診」「要精検」「要医療」などの判定がある人がいるか
- 異常の所見があると診断された人を、医師等の意見聴取につなげられているか
- 医師等に伝える職種・勤務形態の情報がそろっているか
- 夜勤、長時間労働、重量物作業、高所作業、運転業務などの状況を、医師等へ伝えられるよう整理できているか
ここで大切なのは、担当者が病気を診断することではなく、専門職へつなぐべき人を落とさないことです。
対応状況を一覧にする
実務上は、まず一覧表を作ると整理しやすくなります。
最低限、次の項目が後から分かるようにしておくと、対応が属人化しにくくなります。
- 氏名または管理番号
- 所属
- 健診受診日
- 結果受領日
- 判定区分
- 要受診・要精検などの有無
- 本人への案内日
- 医師等の意見聴取の対象・実施状況
- 意見聴取日
- 就業上の措置の有無
- 次回確認予定
後から追える記録にする
この段階では、記録を作り込みすぎる必要はありません。大切なのは、誰に何を案内したか、医師等に意見を聴いたか、次に確認すべきことがあるかを追える状態にすることです。
よくある詰まりは、「健診機関から結果が返ってきたら、担当者が何となく見て終わる」ことです。担当者の頭の中では分かっていても、記録に残っていないと、後から確認できません。
健診後対応では、抜け漏れをゼロにする気合いよりも、抜け漏れが起きにくい並べ方を作ることが大切です。
記録例:案内したあとに、何を残すか
- 結果受領:9月10日/担当:健診窓口
- 本人への案内:9月12日/方法:個別連絡
- 医師の意見聴取:業務情報を準備中/担当:産業保健窓口
- 次の作業:業務情報をそろえ、意見聴取の日程を確認
- 次回確認:9月19日/確認する人:産業保健窓口
日付は記載例で、受診や意見聴取の一律の期限を示すものではありません。
「対応済み」の一語で終わらせず、何が済んで何が残っているかを分けます。健診結果の原本や詳しい健康情報と、進捗を確認するための記録は、閲覧できる人・保管先をそれぞれ決めて管理します。
参考:厚生労働省「健康診断結果に基づき事業者が講ずべき措置に関する指針」。本ページの手順・記録例は、指針を踏まえた実務上の整理例です。