このページでは、健診結果受領後の初動、最初に確認すべき項目、抜け漏れが起きやすい点、次に進む判断を整理します。
健診結果が返ってきた直後に見ること
健診結果が返ってきたあと、最初にやるべきことは、すべての結果を細かく読み込むことではありません。
まずは、会社として対応が必要になりそうな人を見落とさないように、全体を整理することです。
健診結果は、医療機関や健診機関から一覧表で返ってくることもあれば、個別結果票として返ってくることもあります。結果が一度にそろわず、後日分が追加で届くこともあります。ここで担当者がいきなり一人ひとりの検査値を読み込もうとすると、作業が止まりやすくなります。
最初に見るべきポイントは、次のような項目です。
- 受診予定者のうち、未受診者がいないか
- 結果がまだ返ってきていない人がいないか
- 「要受診」「要精検」「要医療」などの判定がある人がいるか
- 異常所見がある人について、医師等の意見聴取が必要になりそうか
- 就業上の配慮が関係しそうな職種・勤務形態の人がいるか
- 夜勤、長時間労働、重量物作業、高所作業、運転業務など、業務内容との関係で注意が必要な人がいないか
ここで大切なのは、担当者が病気を診断することではなく、専門職へつなぐべき人を落とさないことです。
実務上は、まず一覧表を作ると整理しやすくなります。
最低限、次の項目が後から分かるようにしておくと、対応が属人化しにくくなります。
- 氏名または管理番号
- 所属
- 健診受診日
- 結果受領日
- 判定区分
- 要受診・要精検などの有無
- 本人への案内日
- 医師等の意見聴取の要否
- 意見聴取日
- 就業上の措置の有無
- 次回確認予定
この段階では、記録を作り込みすぎる必要はありません。大切なのは、誰に何を案内したか、医師等に意見を聴いたか、次に確認すべきことがあるかを追える状態にすることです。
よくある詰まりは、「健診機関から結果が返ってきたら、担当者が何となく見て終わる」ことです。担当者の頭の中では分かっていても、記録に残っていないと、後から確認できません。
健診後対応では、抜け漏れをゼロにする気合いよりも、抜け漏れが起きにくい並べ方を作ることが大切です。