「労働衛生コンサルタントの頭の中」の記事一覧
連載
労働衛生コンサルタントの頭の中
会社の安全衛生を、担当者任せで止めないために

「労働衛生コンサルタントは、実際には何を見て、何を整理しているのか」
法律上の資格名や制度の説明だけでは、会社側から見た実務上の役割は分かりにくいかもしれません。
産業医はいる。
健康診断も実施している。
衛生委員会も開いている。
必要な記録も残している。
それでも、会社の安全衛生が「仕組み」として回っているかと聞かれると、少し不安が残る。
そのような場面があります。
このシリーズでは、労働衛生コンサルタントが事業場を見るときの考え方を、会社側の実務に役立つ形で整理します。
危ない場所を探すだけではなく、作業の流れ、人の動き、記録の使われ方、役割分担、専門職への相談の仕方などを見ながら、会社として安全衛生をどう整えていくかを考えます。
網羅的な教科書ではありません。
特定の会社の事例紹介でもありません。
職場で起こりやすい迷いや詰まりどころを、どのように整理し、会社で回る仕組みに変えていくかを考えるための読み物です。
このシリーズで扱うこと
このシリーズでは、次のようなテーマを扱います。
このような方に向けたシリーズです
このシリーズは、主に会社側の方に向けて書いています。
- 中小企業の経営者
- 総務・人事労務の担当者
- 衛生管理者・安全衛生担当者
- 産業医や外部専門職との関わり方を整理したい会社の方
- 従業員数が増え、これまでのやり方だけでは少し不安を感じ始めている会社の方
専門職向けの細かな制度解説ではなく、会社側が自社の安全衛生を考えるための「地図」を持つことを目的としています。
第1期の記事一覧
第0回なぜ「労衛コンの頭の中」を公開するのか会社の安全衛生を、担当者任せで止めないために、このシリーズ全体の目的を整理します。
第1回労働衛生コンサルタントって、何をしている人?労働衛生コンサルタントを、会社の安全衛生を「仕組み」として見る外部参謀として整理します。
第2回現場で最初に見るのは、「危ない場所」だけではありません作業の流れ、人の動き、記録の残り方から、職場の無理を見つける視点を扱います。
第3回現場で拾った違和感を、どう整理するか違和感を、気づいた人の記憶で終わらせず、会社の判断材料に変える考え方を扱います。
第4回会社側で決めること、専門職に相談すること主治医、産業医、労働衛生コンサルタント、会社の役割を混同しないための線引きを整理します。
第5回小さな会社ほど、安全衛生を「人任せ」にしない方がいい理由「あの人だからできる」を、次の人もたどれる形に変えるための考え方を整理します。読む順番について
初めて読む方は、第0回から順番に読むと、シリーズ全体の流れが分かりやすくなります。
ただし、気になるテーマから読んでいただいても構いません。
- 労働衛生コンサルタントの役割を知りたい方は、第1回へ
- 現場を見る視点を知りたい方は、第2回へ
- 職場の違和感を整理したい方は、第3回へ
- 産業医や主治医との役割分担に迷っている方は、第4回へ
- 担当者任せを見直したい方は、第5回へ
おわりに
職場の安全衛生は、専門職に丸投げすれば終わるものではありません。
一方で、会社側だけですべてを抱え込む必要もありません。
大切なのは、
「ここまでは自社で考える」
「ここから先は専門職に相談する」
「この判断は会社として決める」
という線引きを持つことです。
このシリーズが、自社の安全衛生を見直すための小さな地図になれば幸いです。