受注が増えると、次に壊れるのは手です。
腰は第7話で止めた。
でも、今度は手首と指がジワジワ来る。
計量。充填。封止。ラベル貼り。箱詰め。
軽作業なのに、なぜか疲れる。
そして、ある日「指が開かない」みたいな朝が来る。
手首がやられるのは“力”じゃない
重いものを持っていないのに痛い。
こんなことはありませんか?
- 同じ角度でつまむ
- 同じ角度でひねる
- 同じ角度で押す
- それを何百回もやる
原因は「負荷」より、「回数」と「偏り」。
反復作業は、弱いところから壊れる。
まず「分割」する:同じ動きを続けない
反復地獄の対策は、根性じゃなくて分割です。
例:
- 計量を30分
- 充填を30分
- ラベルを30分
“工程ごとに区切る”だけでも、手の負担が変わる。
同じ動作を延々続けるのが、一番まずい。
次に「交代」する:1人でも交代はできる
「交代って、うちは1人なんだけど」――という疑問。
できます。交代相手は人じゃなくて、作業の種類。
- つまむ → 置く
- 押す → 書く
- 立つ → 座る
手首を休ませる動きを挟む。
それが交代。
効くのは“道具”より、配置
機械や道具を買わなくても、まず効くのはこれ。
- よく使う物を手の届く範囲にまとめる
- ラベル・テープ・封止材の置き場を固定する
- ひねりが必要な動作は、身体の正面でやる
「よく使う物が、手を伸ばせば届く」だけで疲れが減る。
「探す」「ひねる」が増えると、疲れが増えます。
忙しい時ほど、この一言(反復編)
忙しい日は、改善が雑になりやすい。
だから合言葉を決める。
「同じ動きを続けない。」
もう一つ。
「30分で区切る。」
明日やること(3つに絞る)
- 反復作業を30分で区切る(計量→封止→ラベル)
- 置き場を固定する(ラベル・テープ・封止材)
- ひねり動作を正面に寄せる(身体をねじらない)
(30分ごとに10秒、手を開いて止まる)
他業種の読み替え:計量=数える作業/封止=閉じる作業/ラベル=記録(反復+締切が同居する工程)
※本連載は、複数の現場の“あるある”を詰め込んで一般化し、分かりやすさのために再構成した架空の設定です。
