第8話 反復地獄:計量・封止・ラベル貼りで手首が痛む(分割と交代)

受注が増えると、次に壊れるのは手です。
腰は第7話で止めた。
でも、今度は手首と指がジワジワ来る。

計量。充填。封止。ラベル貼り。箱詰め。
軽作業なのに、なぜか疲れる。
そして、ある日「指が開かない」みたいな朝が来る。


手首がやられるのは“力”じゃない

重いものを持っていないのに痛い。
こんなことはありませんか?

  • 同じ角度でつまむ
  • 同じ角度でひねる
  • 同じ角度で押す
  • それを何百回もやる

原因は「負荷」より、「回数」と「偏り」。
反復作業は、弱いところから壊れる


まず「分割」する:同じ動きを続けない

反復地獄の対策は、根性じゃなくて分割です。

例:

  • 計量を30分
  • 充填を30分
  • ラベルを30分

“工程ごとに区切る”だけでも、手の負担が変わる。
同じ動作を延々続けるのが、一番まずい。


次に「交代」する:1人でも交代はできる

「交代って、うちは1人なんだけど」――という疑問。
できます。交代相手は人じゃなくて、作業の種類

  • つまむ → 置く
  • 押す → 書く
  • 立つ → 座る

手首を休ませる動きを挟む。
それが交代。


効くのは“道具”より、配置

機械や道具を買わなくても、まず効くのはこれ。

  • よく使う物を手の届く範囲にまとめる
  • ラベル・テープ・封止材の置き場を固定する
  • ひねりが必要な動作は、身体の正面でやる

「よく使う物が、手を伸ばせば届く」だけで疲れが減る。
「探す」「ひねる」が増えると、疲れが増えます。


忙しい時ほど、この一言(反復編)

忙しい日は、改善が雑になりやすい。
だから合言葉を決める。

「同じ動きを続けない。」

もう一つ。

「30分で区切る。」


明日やること(3つに絞る)

  1. 反復作業を30分で区切る(計量→封止→ラベル)
  2. 置き場を固定する(ラベル・テープ・封止材)
  3. ひねり動作を正面に寄せる(身体をねじらない)
    (30分ごとに10秒、手を開いて止まる)

他業種の読み替え:計量=数える作業/封止=閉じる作業/ラベル=記録(反復+締切が同居する工程)

※本連載は、複数の現場の“あるある”を詰め込んで一般化し、分かりやすさのために再構成した架空の設定です。

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